専業のパチプロ・スロプロは、少なくとも企業に勤めているサラリーマンなどよりは恐らく稼いでいるだろう。
しかし「人より稼ぐ」ということは諸刃の剣であるということも知っておかなければならない。
日本縦断マルハンの旅を始める前、私達は1年半の間、北海道の帯広で稼働していた。
みーの看護学生時代の1000万の奨学金を返すため、帯広では年間301日稼働した。
休み自体は平均月5日取っているが、期待値面ではかなりシビアに稼働していたせいもあってか、その年の収支はキャリアハイとなった。
帯広では始め2人で1店舗で稼働してたけど、手っ取り早く稼ぎたかった私達は初めて求人を出し、4〜5人で3店舗を中心に稼働を始めた。
一応面接っぽい事もして始めたのだけど、結果的に入れ替わりで5人雇って、そのうち3人がそれぞれ貯玉をパクっていなくなった←
お昼ご飯代とかガソリン代も出してたし、出勤日も結構自由にしてあげてたので、調子に乗らせたのもあるかもしれませんね。
取られた額ははっきり覚えてないけど総額にしたら50万円くらいでしょうか。
もう今後人を雇う事はないですが、身内以外を雇う時は、貯玉を最小枚数にしておくなどリスク管理は必須だなと。
今思えば、札幌の軍団の人たちは会員カード1枚に3千枚とかしか入ってなかったな…(^^;
人数を揃えて稼働すると、やはり落とすことなく期待値のある台が打てるようになり、月収支も安定して150万くらいは上がるようになった。
でも、その結果スロット界隈ではジグマと呼ばれる数人グループに絡まれることに。
だいちゃんが下見を終えて店を出ると数人に囲まれ、とりあえず車に乗れ、嫁の車のナンバーも全てわかっている、などと脅された。
結局話を聞くと、彼らの主張は「俺らは昔からいるプロだ。お前らがいると台を打てなくて困る」「人を使うな」などということ。
激戦区で稼働していた私達からすれば、稼ぎたいと思えば人を使うのは合理的だし、実際にそういう人たちが札幌にはゴロゴロいた。
そこで私達は人数で勝負してくる人達にも負けないよう色々努力をしていたし、どうしたら一番打てるか考えてやってきた。
なので、絡まれた時は本当に何を言っているんだろうという気持ちだった。
スロットの世界では
「人の足を引っ張ろうとする」
「自分が上がるのではなく人を落とそうとする」
ことでは絶対に成功しないと私は思っている。
人を陥れても、また違うライバルがきて、その繰り返しになるだけだ。
これはとても意味がない。
なら誰がきても自分たちがその上を行く事を考えた方が確実に良い。
しかしどれだけこちらが正攻法でやっていても、スロットでお金を稼いでいるとやはり人からはよく見られないものなのだ。
同業者はもちろん、一般の人たちからバッシングを受けることもある。
実体験から言えば、期待値稼働気味の一般のお客さんに胸ぐらを掴まれたり、通りすがりに蹴られたりといった具合だ。
何より目立つとこんな事もあるのだなー、と一番思った出来事は「家に空き巣が入って現金150万円を盗まれたこと」である。
これには結構衝撃を受けた。
私達は貯玉を頻繁には下ろしてなかったので、その日はまとめて貯玉を交換した日だった。
つまり店で交換したところを見て、後をつけられたのだろう。
ちなみに当時住んでいたのは4階で、私達の家をピンポイントで狙ってきたのは明らかだった。
このように、人よりも大きなお金を稼ぐという事は、とてもリスクが高いのだ。
とりわけパチンコ店ではほとんどの人がトータルでは負けているためなおさらだ。
しかしスロプロは毎日お店に行ってなんぼなので、目立つことを避けられないのは事実。
なので、出来るだけのリスク回避はしておきたい。
具体的には
①お店では正攻法で攻める(抽選で転売や2度引きなどルール違反をしない・台の掛け持ちはしない・その他店のルールは守る)
②対策としてドライブレコーダー、防犯カメラを利用する。
などである。
①については、スロプロにとってお店は市場であり、その市場を使えなくなるリスクは絶対に回避したほうがいい。だからルール違反はしてはいけない。
日本全国のパチンコ店を見てきて、長時間空き台利用をして台を狙っていたり、何も気にせず歩きタバコをしていたり、椅子に足を上げて遊戯していたりしてるプロもいたが…
ただでさえ他の客に嫌われているプロがそのような行動をすると、クレームになり店側も対策せざるを得ないからだ。
②については、①をしっかりしていても過去の私達のようなことも起きるかもしれないので、備えておくといいということ。
私達は現在プロは引退しているためもうそこまでしていないが、現役プロの方々には注意喚起しておきたいな、と思う。
話してきた通り「人よりお金を稼ぐ」という事は諸刃の剣であるということを忘れないでほしい。
お金の対価にお金や他の何かを失わないよう、自分や大切な家族を守るリスク回避は必ず考えよう!